予防歯科の研究と器材の開発

漢方歯科医学研究所では予防歯科の研究と、プライマリケアの実現のための器材の開発を行っています。

永く健康で居るための口腔内免疫強化の研究

– プライマリ・ケアの重要性

永久歯が失われる原因である歯周病。
歯周病の直接的な原因というのは、細菌の感染です。歯周病菌は内毒素(LPS)があり、繊毛を持っています。それが粘膜に付着すると悪影響を及ぼします。しかしながら健康な状態なら、細菌はそれほど繁殖しません。
実は、根本的には「免疫力の低下」が大きな問題です。

今まで歯周病は一時的な原因で菌が感染するとされていました。しかしながら、人の寿命が長くなることで、歯周病原細菌に感染するのは加齢などで免疫力が落ちてきたからであり、感染自体はやむをえないことが多いのです。むしろその後どのように菌を減らしていくかが重要となります。

高齢化社会では、加齢で全身的に免疫力・抵抗力が落ちてきた人が増えます。高齢化社会が社会現象なら、免疫力の低下やそれに伴う歯周病の増加も社会現象のひとつ。歯周病は高齢化社会を背景した慢性疾患といえます。

歯周病も、糖尿病などと同じ慢性病で、年を取ると抵抗力や機能が低下していくので病気にならざるをえません。感染がやむをえないことであれば、感染後病気を進行させないためにどのように継続してケアをしていくかが大事となります。

私たちは、患者様はもちろんより多くの方に全人的な医療を継続して行うプライマリ・ケアの重要性を理解していただきたいのです。

高度な予防歯科の研究と器材の開発

– 口腔免疫の維持、向上のために

口腔免疫を持続させるためには、きちんとしたプライマリ・ケアを行うことが欠かせません。
口の中ではうまく細菌のバランスをとっているので、やみくもに全部滅菌すればいいというものではありません。

善玉菌(好気性菌・虫歯を作る菌)は、殺菌せず歯ブラシによって除去します。悪玉菌(嫌気性菌・歯周病の原因菌)は歯磨き粉により抗菌します。悪い菌だけは抑制し、良い菌を残しておきます。そのバランスの環境維持が細胞を活性化して免疫的に強くします

バランスを保つことが重要なため、症状によっては殺菌が効きすぎると、かえって悪くなることがあります。したがって、その方に合った練り歯磨きや歯ブラシのキットを使って日常のケアを継続的に行うべきなのです。

現在の多くの歯科では、来院していただくことが目的になっていて、日常的・継続的なケア(プライマリ・ケア)まで意識が及んでいないように感じています。皮膚科では軟膏、眼科では目薬を出して経過観察をするように、歯科医も患者様の状態に合わせた歯磨き剤や歯ブラシを処方するべきと考えます。

治療して終わりではなく、継続的に良い状態の口内環境を維持するために、症状ができるだけ再発しないように、その方の症状や病気の進行具合に応じて歯ブラシや洗口剤や練り歯磨きを処方できることが最善と考えています。

そのような考え方に基づき、漢方歯科医学研究所では漢方を用いた口腔ケア製品を数種類開発しています。

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